私は、結構、イヤ、かなり夢見る少女だった。
子どもの頃「白鳥の湖」という漫画を見て、熱烈にバレリーナに憧れ、毎日自作の踊りを踊りまくっていた。「バレエを習わせて欲しい!」とお母さんに一生懸命お願いしたが、ことごとく無視された。
次にハマったのが「アタックNo.1」というスポ根漫画で、バレーボールにとことん入れあげ、友だちの家の芝生の庭で「回転レシーブ!!」と言いながら、ボールもないのに、ずっと何十回もごろごろと転げ回った。
そして、ピアノにも惹かれた。これだけは何とか習わせて欲しいと、母親に熱い思いを手紙に書き、そっと枕元に置いた。そこまでしたのに、夢は叶わず、あきらめ切れない私は、楽器屋さんに行って、バイエル(教本)を買ってきて自分で練習して、ブルグミュラーまで頑張った。が、ついにそこで力尽きた。
人物でハマったといえば、何といっても「赤毛のアン」(人物か?)だろう。私はどちらかというと、赤毛でそばかすだらけで、それがとても嫌だったのに、「アン」を知った時、生まれて初めてそのことに感謝を感じた。一日中「アン」のことが頭から離れず、こんな時「アン」だったらどうするか、こんな時「アン」だったらどんなふうに喋るか。。。もう頭の中では「千津」はすでに「アン」になっていた。
そんなふうに、子どものように、イエス様に夢中になりたい。
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